あひるの町便り 〜カナダとサイク〜

あひるの町便り 〜カナダとサイク〜

カナダの大学で心理学を勉強している超内向的で人嫌いな日本人のブログです。留学についてだけでなく心理学のお話しなんかもつぶやいてます。あ、あとあひるが町にたくさんおります。

記憶の宮殿がメンタル安定に使える??なんてお話

どうもです。

 

カフェイン断ち中でしたが今日は解禁してジム行ってきました。

やはりカフェイン摂った後は運動も勉強もはかどりますね...

恐るべし

 

 

さて、今日の内容はタイトル通り。

久しぶりに論文のお話です。

 

といっても固いお話ではないので足を崩して読んでください。

 

 

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突然ですが記憶の宮殿って知ってますか⁇

 

 

知らないという人はこちらの過去記事をどうぞ。

 

 

psychcanada.hatenadiary.com

 

簡潔に説明しますと「覚えたい対象」と「自分の慣れ親しんだ場所」を結びつけて記憶する「記憶術」。といったところでしょうか。

 

シャーロックホームズとかハンニバルレクター博士が使ってるやつの元ネタですね。

 

 

そんな記憶術が実はメンタルの安定化に役立つなんて面白い論文がありました。

 

これは2016年、Medical Research Council、Werner-SeidlerとDalgleishによる研究です。 

 

実験の参加者:過去にうつ病を患っていた人43人。

 

・「記憶の宮殿」グループと

・「何度も繰り返して覚える」グループ

の二つに分けられました。

(+コントロール群。つまり何の介入もないグループ。)

 

 

実験の手順:

・参加者は15個のポジティブもしくは自己肯定感を高めてくれる記憶を用意する。

・それぞれの方法で記憶をした後にどれほど覚えているかを覚えた直後~3ヶ月に渡って抜きうちでテストされる。

・同時に、気分に関する質問もされる

 

結果はと言いますと

 

「記憶の宮殿」グループのほうが圧倒的に記憶の成績は良かった。

 

ただし、

 

気分の改善には両グループで違いはなかった。

 

となってます。

 

 

ただし、ここで注意したいのは実験の環境と現実の世界は違うということ。

 

つまり現実で気分が落ち込むようなことが起こった時には記憶の宮殿がより有効かもしれないということ。

 

なぜなら記憶の宮殿が使う舞台は「慣れ親しんだ場所」である必要がある。

 

故に慣れ親しんだ場所に遭遇することがポジティブな記憶のトリガーとなって、

メンタルの改善に日常的に役に立ってくれる可能性があるってことになります。

 

 

メンタルの改善には運動、瞑想なんかが挙げられますけどこの方法は意外と手軽でやりやすいんじゃないかと個人的に思います。

 

記憶の宮殿自体難しい記憶術ではないのでね。(どうしても難しく聞こえてしまうのは認めますが...笑)

 

 

自分だったら

「大学に合格できたこと」

「サッカーの試合で点を取ったこと」

「高校時代のバンド演奏」

「気のおけない友人とフットサルしたこと」って感じですかね。

 

大なり小なりありますが、大それた成功体験だけじゃなくポジティブな記憶でもいいので楽ですね。

 

これらを今現在+今後よく通る大学のキャンパスに配置します。

日本の自宅はしばらく目にしてないのでね笑

 

本格的に授業が始まる前に記憶を蓄えておいて、メンタル改善のレパートリーに加えてみようと思います。

 

 

今日はこんな感じ〜

 

結構簡潔にまとめたつもりです。

前回の論文紹介は3000字を超える量だったんですけど今回は1000字ちょっと。

 

psychcanada.hatenadiary.com

 

まぁ前回は背景知識の説明もあったんで多少は仕方ないけど

多分読んでる側と書いてる側からするとこれくらいの量が良い落とし所だと思います笑

 

それではこの辺で。

 

Reference

Werner-Seidler, A. & Dalgleish, A. (2016). The method of loci improves longer-term retention of self-affirming memories and facilitates access to mood-reparing memories in recurrent depression. Clinical Psychology Science4, 1065-1072


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疑問に対する解答 ~社会不安~

どうも先週は廃人となっておりました。

久しぶりにカフェイン断ちを試みたわけです。

 

運動する前はカフェイン摂らないといまいちテンションが上がらんわけですが、

なんとかデカフェの水出しコーヒーで耐えております...

 

 

さて、今日1日の始まりは旅行会社への電話からでした。

というのもボスキャリへ行くために予約した飛行機に何かしらあったみたいでフライトの変更を余儀なくされたからです。

 

しかしどうにも電話は苦手でして...

ましてや英語だなんて...

はぁ

 

誰か分かってくれますかね...??笑

誰か分かってください笑

 

まぁだだこねても困るのは自分なのでちゃんと電話しましたよ。

 

なぜこんなにも電話が嫌いなのか?? 

というわけで今日のお話、「社会不安」についてです。

 

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実は、夏休みに入ってから3回ほど学校が提供しているカウセリングに行ってきました。

 

といっても何かメンタルを病んだというわけではなく、なんとなく言葉にできない「生きづらさ」みたいなものをたまに感じることがあったからです。

 (当時付き合ってた彼女に「将来的な社会不適合者」の烙印を押されるという引き金はありましたがね。笑)

 

 

そこでカウンセラーと話していくうちに

「うーん、話を聞く限りだと社会不安症の傾向がちょっとあるんじゃない??」

と言われました。

 

社会不安障害というのはざっくり言うと

「社会的な状況に対する恐怖や不安」のことです。 (Diagnostic and Statistical Manual of Mental Illness, 5th editionより)

 

例えば見知らぬ人と会うこと、自分が食べているところを見られる、人前でスピーチをする、そして電話での会話なんかがあるそうです。

 

 

これらの症状が基本的な日常生活の妨げとなってる場合は障害と認定されることがあります。(例えば「人に見られるのが怖いから買い物にもいかず引きこもる」とかですかね)

 

なので、カウンセラーが「障害と症状は違う」と言っていたように、あくまで僕はちょいとその症状が人より強いってだけです。

 

ただこの社会不安って言葉を聞いた時

「あぁー。まぁ思い当たるっちゃ当たるなぁ。」って感想を抱きました。笑

 

先学期の心理学での初めてのプレゼンテーションは散々だったし、宗教学のグループワークも散々だったし...

自分の英語がジャッジされてないかはいつも不安になるし...

 

とは言いつつ昨年のインターン業務はこなすことはできたし、日常生活に多大な被害はでてないのも事実。

 

困ったものですねぇ...笑

 

 

まぁ全体として、「社会不安」が故にカウンセリングに行くのはかなり迷いましたが、思い切って行ってみてよかったと思ってます。

 

今まで感じてきた「もやもや」が全部ではないけれで「社会不安」という言葉によって幾分か晴れたのでどこかスッキリとしました。

 

 

もちろん、今後はどうやってこの不安と向き合うのか、そして生かしていくのかを心理学の知識ベースに自分なりに探していくという長い道のりが待ってますがね笑

 

 

 

というわけで今日はこの辺で...

カウンセリングに行くか迷ってる人って多分人に打ち明けたり頼ったりしないような人も多いと思う。けど思い切って受けてみるのも意外と良いかもしれないです。

 

あ、最後に一つ。

電話何言ってるかわからん!!音こもりすぎ!!

 

 

 

 

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お久しぶりです

どうもお久しぶりです。

三ヶ月ほど間が空きました...

 

まぁこの三ヶ月色々とあったりなかったりしましたが、

「こういう状況で忙しくしているのは大事だよ。」と教えていただいたので

久しぶりにブログを書くことにしました。

 

 

さて、カナダの大学では今は夏休み。

去年は日本に帰りインターンをしていました。

 

psychcanada.hatenadiary.com

 

 

(このころからまた考え方は変わったものです。)

 

 

今年はと言うと...

 

 

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どん



我らがあひるの町に残っております。

というのもサマーコース、オンラインコースを受講しているのと、サッカーの社会人リーグに参加しているためです。

 

これに加えて11月に行われる「ボストンキャリアフォーラム」という海外の大学、大学院に通ってる学生用の就活イベントの準備も少しずつ始めています。

 

卒業後は日本に帰るのか、カナダに残るのか皆目見当がつきませんがとりあえずやれることはやるという方針で。(というかこの二つの間で常に揺れている...笑)

 

 

都会に比べるといろんな「機会」は少ないですけど、このあひるの町で最後の夏を過ごすのも悪くはないのかななんて思ってます。

 

まぁこのブログも自分のペースで書いていきます。

それでは、今日はこの辺で。

 

 

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大学スポーツをオススメしてみるの巻

どうもです。

こちらは金曜の夜、いわゆる花金です。

 

今日はカナダの大学でのサッカー、スポーツについてです。

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psychcanada.hatenadiary.com

 

 

現在、カナダの東海岸の大学に通ってまして、一応大学の部活(Varsityってやつ)に入ってるわけです。

 

まぁ当初は入るつもりはなかったのですが笑

 

一年生のときに住んでいた寮がフィールドから近く(20秒くらい笑)サッカーの試合があるのを目にして、やっぱりサッカーしたいなと思って入りました。

 

 

まさかカナダの大学まできてまだサッカーやってるとは思わなかったけど、つらいこと、嬉しいこと多々ありましていい経験になってます。

 

何より、日本のとはスタイルや個人の身体能力等違うところがあるので、頭使って試行錯誤して実践して、自分の考えていたことが上手くいった時が楽しいんです。(ごく稀ですけどね笑)

 

これから海外の大学に行くという高校生がもし何かスポーツをしていてこの記事を読んでいたらぜひ部活に入るのを検討してみてください。

 

上記のような思考プロセス+行動

というのはどんな場面でも適用できると思います。

 

 

なにより自分の好きなことでフィードバックが得られるのは良いものです。

正負どっちにころんでもモチベーションになりますからね。

 

Sport Psychologyで言うところのIntrinsic motivation(内的な動機)ってやつです笑

 

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さて、今週からサッカー部のRecruitment weekendが始まりましたー。

 

このRecruiment weekend ってのは要するに、カナダ国内から高校生を大学に招待して一緒に練習をしたりキャンパスツアーをしたりするイベントです。

 

来る人は正反対の西海岸から来るなんてことも...

 

体感としては日本の大学より大学スポーツが盛んな気がします。 

 

 

で、このイベントは来年のルーキー候補を確保するために大事な訳なんで、チームとしてチームや大学のいいところは見せようと頑張るわけです。

 

なので明日の夜は近所のレストランでタダ飯親睦会が行われます。笑

 

というわけで今週はタフな週末になるので今日はここら辺で。

おやすみなさい。

 

 

 

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パワーポーズのお話...part2 〜見たいものを見る私たち〜

お久しぶりです。

 

せっかくのリーディングブレイク中なのに風邪をひいてしまいましてね。

しかも治るのに一週間近く要すほど結構しつこくてやっかいでした。

 

さて、今回はパワーポーズの続き...

かなり間が空きましたがpart1はこちら...笑

 

 

psychcanada.hatenadiary.com

 

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かるくおさらいしますと「パワーポーズをすると積極的になれる‼︎」ってお話でした。

が、しかしのちの実験ではこのパワーポーズの効果が再現されなかったのです。

 

 

しかもですね、オリジナルの共同実験者であるDana Carneyさんがパワーポーズを否定してしまったんですね。

 

ネットで調べたらCarney氏によるオープンな意見があったので貼っときます。

https://faculty.haas.berkeley.edu/dana_carney/pdf_my%20position%20on%20power%20poses.pdf

(余談ですがこのペーパー意外と読みやすかったのでTOEFLやIELTSを勉強している高校生なんかにはいい練習になると思います。よかったらリーディングにチャレンジしてみてください。というかサイコロジー系の論文って意外とリーディングの練習向きではないかと思いつつある笑)

 

実験のデザイン的に追試の結果の方が優勢みたいですが、

TEDでプレゼンしているエイミーさんもどうやら反論しているみたいです。

 

 

正直一世を風靡した(??)パワーポーズに効果がなかったのはサイクメジャーとしてはそれなりにショックでした。

 

が、それよりも特筆すべきなのは共同研究者であるCarney氏が自分の実験を批判するところだと思います。

 

一体どれほどの人が自分が信じていたものを否定することができるだろうか。

 

Confirmation Bias (確証バイアス)

僕ら人間ってのは「自分達が見たいものを選んで見てる」んです。

 

占いのテクニックや、血液型診断には科学的根拠のない骨相学のようなものだといくら(女子に)説明しても受け入れてはもらえません。

 

見たいものを見てるからです。

 

 

正直どんな経緯でCarney氏が今の結論に至ったかはわかりません。

 

 

ただ、違うとわかった時にはきっぱりとそれを認める。

その潔さ、見習いたいものですね。

 

 

なんだか結論が最後に来てしまった+読みにくい記事になりましたが今日はこのへんで。

 

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3月は8記事を目標に書きます。週2〜3くらい。

パプリックコミットメントってやつです。

 

いくつかイベントもありますし、大学生活についても書けそうです。

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それでは。

 

 

 

 

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風邪ひきました...

どうもです。

 

前回からPart 2に方がなかなか更新できていませんが、

風邪をひいてしまったからです...

こんなに長引く風邪は数年ぶりくらいかなぁ

 

せっかくのリーディングブレイクをベッドで過ごし続けるという悲しい結末を迎えました。

 

というかまだ治ってない笑

 

課題もテストもあるのにタイミング悪いなぁ...

よくないのはわかってるけどとりあえずロキソニン飲んで課題やってます。

 

大学生、社会人にもなると体調はくずしたくないものですね

皆さんも気をつけて下さい。

 

というわけで風邪をひいたという報告でした。

パワーポーズPart 2は次かきますので...笑

 

 

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パワーポーズのお話...Part 1

どうも。

 

 

今日はパワーポーズとreplicabilityについて。

まずはこちらをどうぞ。(ちょいと長いですが)

 


TED [ideas worth spreading「面接前にこのポーズをとれ、ボディランゲージが人を作る」 by エイミー・カディ[日本語字幕]

 

 

なかなかいいお話でしたよね。

去年取っていた「Interpersonal Relationship」という授業で紹介されたTEDです。

 

パワーポーズ。

 

 

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こんな感じ

 

こうすることで男性ホルモンであるテストステロンが分泌され自身がわいてくるのだとか。

 

「ほう、大事な面接や試験前にこのポーズをとればいいんや‼︎手軽でいいね‼︎」

と思われた方、

 

しばしお待ち下さい。

 

このパワーポーズのお話、実は続きがございます。

 

なんと後の実験では、このパワーポーズにはテストステロン増加に関する効果が見られないという結果が得られました。

 

「あらー」

 

次回Part2へ続く...

(TED 意外と長かったのでね笑)

 

 


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