記憶の宮殿がメンタル安定に使える??なんてお話
どうもです。
カフェイン断ち中でしたが今日は解禁してジム行ってきました。
やはりカフェイン摂った後は運動も勉強もはかどりますね...
恐るべし
さて、今日の内容はタイトル通り。
久しぶりに論文のお話です。
といっても固いお話ではないので足を崩して読んでください。
突然ですが記憶の宮殿って知ってますか⁇
知らないという人はこちらの過去記事をどうぞ。
簡潔に説明しますと「覚えたい対象」と「自分の慣れ親しんだ場所」を結びつけて記憶する「記憶術」。といったところでしょうか。
シャーロックホームズとかハンニバルレクター博士が使ってるやつの元ネタですね。
そんな記憶術が実はメンタルの安定化に役立つなんて面白い論文がありました。
これは2016年、Medical Research Council、Werner-SeidlerとDalgleishによる研究です。
実験の参加者:過去にうつ病を患っていた人43人。
・「記憶の宮殿」グループと
・「何度も繰り返して覚える」グループ
の二つに分けられました。
(+コントロール群。つまり何の介入もないグループ。)
実験の手順:
・参加者は15個のポジティブもしくは自己肯定感を高めてくれる記憶を用意する。
・それぞれの方法で記憶をした後にどれほど覚えているかを覚えた直後~3ヶ月に渡って抜きうちでテストされる。
・同時に、気分に関する質問もされる
結果はと言いますと
「記憶の宮殿」グループのほうが圧倒的に記憶の成績は良かった。
ただし、
気分の改善には両グループで違いはなかった。
となってます。
ただし、ここで注意したいのは実験の環境と現実の世界は違うということ。
つまり現実で気分が落ち込むようなことが起こった時には記憶の宮殿がより有効かもしれないということ。
なぜなら記憶の宮殿が使う舞台は「慣れ親しんだ場所」である必要がある。
故に慣れ親しんだ場所に遭遇することがポジティブな記憶のトリガーとなって、
メンタルの改善に日常的に役に立ってくれる可能性があるってことになります。
メンタルの改善には運動、瞑想なんかが挙げられますけどこの方法は意外と手軽でやりやすいんじゃないかと個人的に思います。
記憶の宮殿自体難しい記憶術ではないのでね。(どうしても難しく聞こえてしまうのは認めますが...笑)
自分だったら
「大学に合格できたこと」
「サッカーの試合で点を取ったこと」
「高校時代のバンド演奏」
「気のおけない友人とフットサルしたこと」って感じですかね。
大なり小なりありますが、大それた成功体験だけじゃなくポジティブな記憶でもいいので楽ですね。
これらを今現在+今後よく通る大学のキャンパスに配置します。
日本の自宅はしばらく目にしてないのでね笑
本格的に授業が始まる前に記憶を蓄えておいて、メンタル改善のレパートリーに加えてみようと思います。
今日はこんな感じ〜
結構簡潔にまとめたつもりです。
前回の論文紹介は3000字を超える量だったんですけど今回は1000字ちょっと。
まぁ前回は背景知識の説明もあったんで多少は仕方ないけど
多分読んでる側と書いてる側からするとこれくらいの量が良い落とし所だと思います笑
それではこの辺で。
Reference
Werner-Seidler, A. & Dalgleish, A. (2016). The method of loci improves longer-term retention of self-affirming memories and facilitates access to mood-reparing memories in recurrent depression. Clinical Psychology Science, 4, 1065-1072
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